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平日 晴天 11:15 待ちなし 後待ち10名令和改元記念 特別企画〝諸国麺遊記 中国編〟先月に開催したラーメン旅の東北遠征に続いて、本日は山陰地方を巡る旅に出発する。ゴールデンウィークもようやく終わり、交通機関が平常を取り戻したのを見計らって島根行きの航空チケットを手に入れた。羽田発 出雲縁結び空港着 7:25 JAL277便に乗るために午前5時半に自宅を出て、品川駅から京急線を乗り継いで羽田空港第1ターミナルに着いた。フライト予定時刻の50分前に着いたので、搭乗口にある荻窪の老舗ラーメン店監修の中華そばに気を引かれたが、味の察しがついたので食べずにラウンジで軽めの朝食をとった。搭乗案内が始まり座席番号2Gに着席すると定刻通りに羽田空港を離陸した。飛行時間は1時間と少しで午前9時ちょうどに出雲縁結び空港に着いた。座席が2列目だったので先頭でゲートを出ると、急いでリムジンバス乗り場に向かった。ギリギリで 9:05発の松江駅行きのバスに間に合うと、宍道ICから山陰自動車道に入った。せっかく島根県に来たのに出雲大社方面へは行かずに松江方面に向かったのは、もちろん今回の旅の目的であるRDB総合ランキング島根県第1位に君臨するこちらに向かうためである。海のように大きな宍道湖を眺めながらリムジンバスに揺られること35分ほどで松江駅に着いた。今月の初旬に二日連続で食べた「宍道湖しじみ中華そば 琥珀」のシジミがここで採られたものだと思うと大変に感慨深い。開店時間まで余裕があったので、松江駅周辺の観光を少し楽しんでから11時半開店前の現着を目指した。市営バスにて松江城を眺めながら歴史を感じる城下町を進むと最寄りの塩見縄手バス停に12分ほどで着いた。そこからは歩いてもすぐだったが、開店時間の45分前では並びはないが準備をしている様子が外からでも分かり臨休は免れて一安心した。初夏の日差しを避けるために少し離れた大きな松の木の下で待つ事にした。目の前の松江城のお堀には、船頭さんにガイドされる小さな遊覧船が往来している。ほんの少しだけ観光気分を味わうと店先に戻った。定刻の15分前だったが行列は発生しておらず先頭にて待機すると、すぐに後続が増えた。味わいのある店先の幟旗にはオススメらしい「あごだし白湯らぁめん」の文字が揺れている。メニューの中でも一番大きく写真が載っているのも同メニューなので、本日のお題はこれに決めた。定刻になる頃には行列も二桁を超えていて、少し早くオープンとなった。店内に入ると券売機はなくカウンターの卓上メニューで確認してから、決めておいたお題を告げた。興味のある半熟玉子だけは追加してみた。左手の壁沿いに設けられたカウンター席なので店内を見渡すのが難しいが、さりげなく物色してみる。ほとんどがテーブル席で中待ち席も多くある広めの店内だ。田舎の食堂のような調理場が奥にあるので全く見えず、何人体制かすらも分からない。ただホールは女性一人で仕切っているので多くても三人体制ではなかろうか。店内の壁には毎年のように受賞されているポスターが誇らしげに貼られている。本日の客層は地元の方が多いが並んで待っていた人の中には関東弁の方もいたように思う。私のような時期外れの休日を満喫している観光客だろう。オーダーを告げてから2分もせずに我が杯が到着したのには驚いた。その姿は、いびつな形状の器の中で色んな要素を含んだ景色を見せている。メニュー名は白湯だが、味噌ラーメンのような具材があったりもする。そんな島根県を代表するフュージョン的な容姿を見ながらレンゲを手にした。まずは不得手な魚粉を崩さぬように白濁したスープにレンゲを沈める。すくい上げたスープからは白湯系の重みを全く感じない。指先の感覚だけだと清湯系かと思ってしまいそうだ。そのレンゲを口元に近づけてみると、軽やかな魚介系出汁の香りが鼻先をくすぐった。いざ口に含むと、サラリとした口当たりで予想以上の軽やかさだ。旨みとしては鰹節や昆布由来の魚介出汁と、とてもサッパリした豚骨ベースが基礎となっている。スープの分類を悩んでしまうが、白湯系ではあるが鶏ベースではないので私は豚骨魚介とした。またカエシも出汁の香りを活かすためか、非常に穏やかに仕立ててある。初動では薄味志向の私でも物足りなさを感じるくらいの塩気だった。次に麺を持ち上げてみると、透明感のある黄色みを帯びた麺肌が懐かしさを醸し出す中細ちぢれ麺だ。お洒落な器や盛り付けに対して、あまりにも王道な中華麺だったのは意外だった。調理場が見えないので定かではないが、麺上げまで60秒未満に感じる麺質だ。そんな麺を啜ってみると、ハリの強いちぢれ具合が口の中を跳ねまわりながら刺激する。カンスイ臭はないが、カンスイならではの独特の歯応えも特徴的だ。スープの淡白な濃度や麺肌のグルテン質の少なさなどからスープと麺の相性が良いとは思えなかったが、食べ進めていくうちに色んな要素を取り込んで好相性へと変化していった。具材のチャーシューはシンプルな豚バラの煮豚で周囲を軽く炙ってある。脂身は甘く柔らかで、赤身は肉質を残した仕上がりなのでバランスがとても良い。さらに適度な味付けが豚バラ本来の旨みに加わる事で一つ上のステージへと昇華している。追加した半熟玉子は味玉でなく残念だったが、メニュー名にも「半熟玉子」と書かれてあるので味付けに関しては望んではいけない。逆に半熟玉子としては卵の質も良く、下茹での半熟加減も申し分ない。味玉だったら減点すべきだが、半熟玉子としては満点を与えなくてはならないほどの仕上がりだった。ただ〝味玉論者〟としては寂しい具材ではあった。薬味は、茹でモヤシが香りと食感の両面でサポートしていた。鮮度の良さが食べた瞬間に分かる新鮮なモヤシを、茹で置きしてないところに店主さんの拘りを感じる。また味噌ラーメンの要素を取り入れた味噌玉も徐々に持ち味を発揮して、最終的にはスープの塩分や濃度をアジャストする重要な役割を果たしてくれた。静かな幕開けだったスープに次第に旨みと塩気と辛味を重ねてくる味噌玉の存在感はとても大きく感じた。不得手なはずの魚粉がスープに溶け出した時に〝あごだし〟を感じる事が出来た。粗雑な節粉のようなザラつきや苦味がなく、あご節粉ならではの気品のある香りと舌ざわりが重なる事でスープの旨みが完結する設計図には感動すら覚えた。最終的には全てを美味しくいただいたが全体のバランスとしては、もっと一体感を感じられたら良かったと思った。しかし今回の中国遠征のスタートとしては良い出足となった。誰よりも早く食べ終えて店を後にしたが、今後のプランは何も決まっていない。とりあえず松江駅に戻って次の計画を立てようと帰りのバス停へと向かう一杯となりました。
令和改元記念 特別企画
〝諸国麺遊記 中国編〟
先月に開催したラーメン旅の東北遠征に続いて、本日は山陰地方を巡る旅に出発する。
ゴールデンウィークもようやく終わり、交通機関が平常を取り戻したのを見計らって島根行きの航空チケットを手に入れた。羽田発 出雲縁結び空港着 7:25 JAL277便に乗るために午前5時半に自宅を出て、品川駅から京急線を乗り継いで羽田空港第1ターミナルに着いた。フライト予定時刻の50分前に着いたので、搭乗口にある荻窪の老舗ラーメン店監修の中華そばに気を引かれたが、味の察しがついたので食べずにラウンジで軽めの朝食をとった。
搭乗案内が始まり座席番号2Gに着席すると定刻通りに羽田空港を離陸した。飛行時間は1時間と少しで午前9時ちょうどに出雲縁結び空港に着いた。座席が2列目だったので先頭でゲートを出ると、急いでリムジンバス乗り場に向かった。ギリギリで 9:05発の松江駅行きのバスに間に合うと、宍道ICから山陰自動車道に入った。せっかく島根県に来たのに出雲大社方面へは行かずに松江方面に向かったのは、もちろん今回の旅の目的であるRDB総合ランキング島根県第1位に君臨するこちらに向かうためである。
海のように大きな宍道湖を眺めながらリムジンバスに揺られること35分ほどで松江駅に着いた。今月の初旬に二日連続で食べた「宍道湖しじみ中華そば 琥珀」のシジミがここで採られたものだと思うと大変に感慨深い。開店時間まで余裕があったので、松江駅周辺の観光を少し楽しんでから11時半開店前の現着を目指した。市営バスにて松江城を眺めながら歴史を感じる城下町を進むと最寄りの塩見縄手バス停に12分ほどで着いた。そこからは歩いてもすぐだったが、開店時間の45分前では並びはないが準備をしている様子が外からでも分かり臨休は免れて一安心した。初夏の日差しを避けるために少し離れた大きな松の木の下で待つ事にした。目の前の松江城のお堀には、船頭さんにガイドされる小さな遊覧船が往来している。ほんの少しだけ観光気分を味わうと店先に戻った。
定刻の15分前だったが行列は発生しておらず先頭にて待機すると、すぐに後続が増えた。味わいのある店先の幟旗にはオススメらしい「あごだし白湯らぁめん」の文字が揺れている。メニューの中でも一番大きく写真が載っているのも同メニューなので、本日のお題はこれに決めた。
定刻になる頃には行列も二桁を超えていて、少し早くオープンとなった。店内に入ると券売機はなくカウンターの卓上メニューで確認してから、決めておいたお題を告げた。興味のある半熟玉子だけは追加してみた。左手の壁沿いに設けられたカウンター席なので店内を見渡すのが難しいが、さりげなく物色してみる。
ほとんどがテーブル席で中待ち席も多くある広めの店内だ。田舎の食堂のような調理場が奥にあるので全く見えず、何人体制かすらも分からない。ただホールは女性一人で仕切っているので多くても三人体制ではなかろうか。店内の壁には毎年のように受賞されているポスターが誇らしげに貼られている。本日の客層は地元の方が多いが並んで待っていた人の中には関東弁の方もいたように思う。私のような時期外れの休日を満喫している観光客だろう。
オーダーを告げてから2分もせずに我が杯が到着したのには驚いた。その姿は、いびつな形状の器の中で色んな要素を含んだ景色を見せている。メニュー名は白湯だが、味噌ラーメンのような具材があったりもする。そんな島根県を代表するフュージョン的な容姿を見ながらレンゲを手にした。
まずは不得手な魚粉を崩さぬように白濁したスープにレンゲを沈める。すくい上げたスープからは白湯系の重みを全く感じない。指先の感覚だけだと清湯系かと思ってしまいそうだ。そのレンゲを口元に近づけてみると、軽やかな魚介系出汁の香りが鼻先をくすぐった。いざ口に含むと、サラリとした口当たりで予想以上の軽やかさだ。旨みとしては鰹節や昆布由来の魚介出汁と、とてもサッパリした豚骨ベースが基礎となっている。スープの分類を悩んでしまうが、白湯系ではあるが鶏ベースではないので私は豚骨魚介とした。またカエシも出汁の香りを活かすためか、非常に穏やかに仕立ててある。初動では薄味志向の私でも物足りなさを感じるくらいの塩気だった。
次に麺を持ち上げてみると、透明感のある黄色みを帯びた麺肌が懐かしさを醸し出す中細ちぢれ麺だ。お洒落な器や盛り付けに対して、あまりにも王道な中華麺だったのは意外だった。調理場が見えないので定かではないが、麺上げまで60秒未満に感じる麺質だ。そんな麺を啜ってみると、ハリの強いちぢれ具合が口の中を跳ねまわりながら刺激する。カンスイ臭はないが、カンスイならではの独特の歯応えも特徴的だ。スープの淡白な濃度や麺肌のグルテン質の少なさなどからスープと麺の相性が良いとは思えなかったが、食べ進めていくうちに色んな要素を取り込んで好相性へと変化していった。
具材のチャーシューはシンプルな豚バラの煮豚で周囲を軽く炙ってある。脂身は甘く柔らかで、赤身は肉質を残した仕上がりなのでバランスがとても良い。さらに適度な味付けが豚バラ本来の旨みに加わる事で一つ上のステージへと昇華している。
追加した半熟玉子は味玉でなく残念だったが、メニュー名にも「半熟玉子」と書かれてあるので味付けに関しては望んではいけない。逆に半熟玉子としては卵の質も良く、下茹での半熟加減も申し分ない。味玉だったら減点すべきだが、半熟玉子としては満点を与えなくてはならないほどの仕上がりだった。ただ〝味玉論者〟としては寂しい具材ではあった。
薬味は、茹でモヤシが香りと食感の両面でサポートしていた。鮮度の良さが食べた瞬間に分かる新鮮なモヤシを、茹で置きしてないところに店主さんの拘りを感じる。
また味噌ラーメンの要素を取り入れた味噌玉も徐々に持ち味を発揮して、最終的にはスープの塩分や濃度をアジャストする重要な役割を果たしてくれた。静かな幕開けだったスープに次第に旨みと塩気と辛味を重ねてくる味噌玉の存在感はとても大きく感じた。不得手なはずの魚粉がスープに溶け出した時に〝あごだし〟を感じる事が出来た。粗雑な節粉のようなザラつきや苦味がなく、あご節粉ならではの気品のある香りと舌ざわりが重なる事でスープの旨みが完結する設計図には感動すら覚えた。
最終的には全てを美味しくいただいたが全体のバランスとしては、もっと一体感を感じられたら良かったと思った。しかし今回の中国遠征のスタートとしては良い出足となった。誰よりも早く食べ終えて店を後にしたが、今後のプランは何も決まっていない。とりあえず松江駅に戻って次の計画を立てようと帰りのバス停へと向かう一杯となりました。