レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
土曜日 晴天 12:10 先客4名 後客6名今夜の日本海沿岸の地震を受けて、東北遠征や北陸遠征でお世話になったラーメン屋さんを含めた皆さんの無事をお祈りいたします。本日は政財界や芸能界の方たち御用達の会員制の病院でのお見舞いの最中に青山一丁目、乃木坂界隈で未訪問店をRDBにて物色中だ。不謹慎だと思われるだろうが、お見舞いと言ってもおめでたい産後の見舞いなのでお許しを。盛り上がる女性陣たちの出産話に付いて行けず、一泊あたりウン万円はするだろう豪華なリビングのような個室病室のソファに座り店探しをしていた。すると近くに見慣れた店名のコチラがヒットした。お店情報を見てみると何度か訪れた西麻布の系列店のようで、屋号が同じなので見た事があるのも当然だ。お見舞いも病院の昼食時を見計らって我々も病院を退室した。一緒に見舞いに来た女性陣たちはミッドタウンでオシャレなランチに向かうそうだが、男ひとり混じっているのも気が引けるので退散して身軽な身体になった。そこで先ほど見つけておいたコチラへ初訪問する事にした。その病院からは歩いて3分で店の入るビルの前に着いた。地下一階にあるようなので湾曲を描く階段を降りていく。そこには「株式会社 楽観」の表札があったので本社機能も兼ね備えているようだ。入口を入ると思わぬ客席の広さに驚いた。ほぼテーブル席で埋め尽くされた店内は、いかにも港区女子が好みそうなインテリアだ。そんなオシャレな雰囲気にも臆する事なく前へと進む。券売機などあろうはずもない空間で戸惑っていると、女性スタッフさんから「カウンターか二名掛けのテーブル席のどちらでも」と誘導された。オープンキッチンだったので悩む事なくカウンターに座り、卓上メニューから本日の品定めをする。基本的には西麻布と同じ構成だが〝琥珀〟と〝パール〟は実食済みなので、青山店限定の〝翡翠〟というメニューに引かれた。ウンチクには特製葱油を使用した醤油系のとの事なので、口頭でスタッフさんにお願いすると。セルフで〝レモン&ライムウォーター〟を注ぎ再びカウンターに戻り店内観察をはじめる。第一印象の通りにかなり広い店内を本日はツーオペで回している。この客席が満席になったと思ったらツーオペでは回しきれないだろうが、近場のオフィスも休日なので穏やかな午後の昼下がりだ。客層もデート中でのカップルが多く、国立新美術館にでも行きそうな感じの現代っぽさがある。そんな気恥ずかしい空間の中で待つこと5分で我が杯が到着した。その姿はオリジナル屋号の入った白磁高台丼の中で、特製の割には迫力に欠ける表情で現れた。オシャレな内装に反して、盛り付けのレイアウトは洗練されているとは思えない配置のバランスが悪さが目立つ。最初の出会いとしては少し残念に思いながらレンゲを手にした。まずは少しだけ霞みがかった弁柄色のスープをひとくち。特製葱油のウンチク通りに表層には多めの油膜が張っている。そこにレンゲを沈めてスープをすくうと同時にネギの香りが立ち昇ってきた。若干のオイル感はあるが、見た目ほどの油量ではなく感じた。どちらかと言えばサラリとした印象にも感じるスープは、土台には鶏ガラや魚介の基本的なベースに乾物由来の旨みも合わさっている。特に強烈なインパクトがある訳ではないが、とても品の良い清湯醤油スープだ。カエシの塩分濃度は控えめだが、醤油の香りとふくよかなコクは存在感を誇示している。そこに葱油の香りとコクが重なることで立体感のあるスープに仕上がっている。麺は中細ストレート麺を採用していて、麺上げまではジャスト60秒。持ち上げた箸先から見える麺肌には全粒粉のフスマが所々に浮かび上がっている。指先に掛かる重さからは低加水のように思われる麺を一気に啜ってみる。初動ではスープの油膜が麺にまとい、口当たりは良いがスープの絡みは良くない。初見では麺と油だけを口に含んだかと思ったが、すぐに事態は変わり始めた。続けて啜った二口目では、すでにスープが麺肌に染みて一体感を持ち始めていた。これは後半にかけてピークを迎える麺質だと判断して具材に取り掛かった。具材のチャーシューは特製なので三枚入りだが、薄めのスライスでボリューム感には乏しい。豚肩ロースを使用した煮豚型のようだが、通常の煮豚よりも歯応えが強い。推測だが真空調理法による煮豚型ではなかろうか。真空パックで下味を付けた後に低温調理するのではなく、敢えて完全に火入れする事で独特の食感を生んでいる気がする。表面をバーナーで炙って香ばしさを出しているはずが切り置きで炙ってからも時間が経過しているのか豚肉本来の旨みは抜け出していて残念だった。ただ味気ない肉片を三枚も食べるのは苦行でしかない。せっかくの拘りチャーシューならば、切りたての炙りたてにも拘って欲しいと思った。半カットされた味玉は提供温度が冷たく〝味玉愛〟を感じられなかった。きちんと出汁の効いた味玉だけに残念だ。極太メンマも一般的な味付けと食感なので、無添加ではあるが業務用味付メンマではと疑ってしまう。薬味の白髪ねぎも切り口が乾いているので、仕込んでから随分と時間が経っているようだ。その為に香りもなく食感も不快で薬味としての役割はひとつも果たしていない。刻まれた黄柚子の皮も白い部分の薄皮が残っており苦味を発していた。大判の海苔は厚手のタイプで口溶けよりも歯応えを楽しむような海苔が添えてある。香りには欠けるがパリッとした食感を楽しんだり、スープに浸してから食べたりと豊富な味わいを楽しめた。中盤あたりからの麺の熱変化によるスープとの一体化が素晴らしかっただけに、今回は具材たちにフラれてしまったようだ。もちろんスープと麺が主役だとは思うが、具材や薬味ひとつにまで心血を注いでいる店がある事を思うと、私の中では評価が低くなってしまった一杯でした。
今夜の日本海沿岸の地震を受けて、東北遠征や北陸遠征でお世話になったラーメン屋さんを含めた皆さんの無事をお祈りいたします。
本日は政財界や芸能界の方たち御用達の会員制の病院でのお見舞いの最中に青山一丁目、乃木坂界隈で未訪問店をRDBにて物色中だ。不謹慎だと思われるだろうが、お見舞いと言ってもおめでたい産後の見舞いなのでお許しを。盛り上がる女性陣たちの出産話に付いて行けず、一泊あたりウン万円はするだろう豪華なリビングのような個室病室のソファに座り店探しをしていた。
すると近くに見慣れた店名のコチラがヒットした。お店情報を見てみると何度か訪れた西麻布の系列店のようで、屋号が同じなので見た事があるのも当然だ。お見舞いも病院の昼食時を見計らって我々も病院を退室した。一緒に見舞いに来た女性陣たちはミッドタウンでオシャレなランチに向かうそうだが、男ひとり混じっているのも気が引けるので退散して身軽な身体になった。
そこで先ほど見つけておいたコチラへ初訪問する事にした。その病院からは歩いて3分で店の入るビルの前に着いた。地下一階にあるようなので湾曲を描く階段を降りていく。そこには「株式会社 楽観」の表札があったので本社機能も兼ね備えているようだ。
入口を入ると思わぬ客席の広さに驚いた。ほぼテーブル席で埋め尽くされた店内は、いかにも港区女子が好みそうなインテリアだ。そんなオシャレな雰囲気にも臆する事なく前へと進む。券売機などあろうはずもない空間で戸惑っていると、女性スタッフさんから「カウンターか二名掛けのテーブル席のどちらでも」と誘導された。オープンキッチンだったので悩む事なくカウンターに座り、卓上メニューから本日の品定めをする。
基本的には西麻布と同じ構成だが〝琥珀〟と〝パール〟は実食済みなので、青山店限定の〝翡翠〟というメニューに引かれた。ウンチクには特製葱油を使用した醤油系のとの事なので、口頭でスタッフさんにお願いすると。セルフで〝レモン&ライムウォーター〟を注ぎ再びカウンターに戻り店内観察をはじめる。第一印象の通りにかなり広い店内を本日はツーオペで回している。この客席が満席になったと思ったらツーオペでは回しきれないだろうが、近場のオフィスも休日なので穏やかな午後の昼下がりだ。客層もデート中でのカップルが多く、国立新美術館にでも行きそうな感じの現代っぽさがある。
そんな気恥ずかしい空間の中で待つこと5分で我が杯が到着した。その姿はオリジナル屋号の入った白磁高台丼の中で、特製の割には迫力に欠ける表情で現れた。オシャレな内装に反して、盛り付けのレイアウトは洗練されているとは思えない配置のバランスが悪さが目立つ。最初の出会いとしては少し残念に思いながらレンゲを手にした。
まずは少しだけ霞みがかった弁柄色のスープをひとくち。特製葱油のウンチク通りに表層には多めの油膜が張っている。そこにレンゲを沈めてスープをすくうと同時にネギの香りが立ち昇ってきた。若干のオイル感はあるが、見た目ほどの油量ではなく感じた。どちらかと言えばサラリとした印象にも感じるスープは、土台には鶏ガラや魚介の基本的なベースに乾物由来の旨みも合わさっている。特に強烈なインパクトがある訳ではないが、とても品の良い清湯醤油スープだ。カエシの塩分濃度は控えめだが、醤油の香りとふくよかなコクは存在感を誇示している。そこに葱油の香りとコクが重なることで立体感のあるスープに仕上がっている。
麺は中細ストレート麺を採用していて、麺上げまではジャスト60秒。持ち上げた箸先から見える麺肌には全粒粉のフスマが所々に浮かび上がっている。指先に掛かる重さからは低加水のように思われる麺を一気に啜ってみる。初動ではスープの油膜が麺にまとい、口当たりは良いがスープの絡みは良くない。初見では麺と油だけを口に含んだかと思ったが、すぐに事態は変わり始めた。続けて啜った二口目では、すでにスープが麺肌に染みて一体感を持ち始めていた。これは後半にかけてピークを迎える麺質だと判断して具材に取り掛かった。
具材のチャーシューは特製なので三枚入りだが、薄めのスライスでボリューム感には乏しい。豚肩ロースを使用した煮豚型のようだが、通常の煮豚よりも歯応えが強い。推測だが真空調理法による煮豚型ではなかろうか。真空パックで下味を付けた後に低温調理するのではなく、敢えて完全に火入れする事で独特の食感を生んでいる気がする。表面をバーナーで炙って香ばしさを出しているはずが切り置きで炙ってからも時間が経過しているのか豚肉本来の旨みは抜け出していて残念だった。ただ味気ない肉片を三枚も食べるのは苦行でしかない。せっかくの拘りチャーシューならば、切りたての炙りたてにも拘って欲しいと思った。
半カットされた味玉は提供温度が冷たく〝味玉愛〟を感じられなかった。きちんと出汁の効いた味玉だけに残念だ。
極太メンマも一般的な味付けと食感なので、無添加ではあるが業務用味付メンマではと疑ってしまう。
薬味の白髪ねぎも切り口が乾いているので、仕込んでから随分と時間が経っているようだ。その為に香りもなく食感も不快で薬味としての役割はひとつも果たしていない。刻まれた黄柚子の皮も白い部分の薄皮が残っており苦味を発していた。大判の海苔は厚手のタイプで口溶けよりも歯応えを楽しむような海苔が添えてある。香りには欠けるがパリッとした食感を楽しんだり、スープに浸してから食べたりと豊富な味わいを楽しめた。
中盤あたりからの麺の熱変化によるスープとの一体化が素晴らしかっただけに、今回は具材たちにフラれてしまったようだ。もちろんスープと麺が主役だとは思うが、具材や薬味ひとつにまで心血を注いでいる店がある事を思うと、私の中では評価が低くなってしまった一杯でした。