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高田馬場の路地裏に、面白い店ができたとは聞いて興味津々……ところが隣の飲み屋の関連店らしいとのことで興味半減。しかしその後ネットでの評判は上々で、やおら興味倍増、さっそく訪店(20日)。 高田馬場駅から東京富士大学へ向かって連なる商店街、その中ほどから西に折れる細い路地に店はあります。黄土色の洒落た壁に、葵紋を染め抜いた純白の暖簾と、なかなか粋な店構え。この路地は意外に通行人が多く、11時半前には先客1名でしたが、アッという間に満員に。注文は、筆頭メニューの「豚骨らーめん」(650円)に、名物「炙り焼豚寿司」(2貫150円)をつけて。 チャーシューを炙る香りがたち込め、大型の圧力鍋がシュンシュンと蒸気を吹き上げる厨房は、店員さん2名で切り盛り。製法は良く見えませんでしたが、大型のお玉から注ぐ真っ白い豚骨と、平笊で骨片を取り除きながら手鍋で注ぐ白いスープの、「二段仕込み」のようにも見えました。丼は、約6分で到着。 では、スープを一口……うん、なんかこう「真っ直ぐ」な味。圧力鍋使用のせいか、豚骨臭はほとんどありませんが、重層的な深いコクを感じる豚骨。舌触りも単にトロリとしたものではなく、なんというか……大げさに言えば、「ビロード布で舌を撫でる」ような、微妙な抵抗感とスムースさが入り混じりながら、ミッシリ舌にまとわりつく感じ。豚骨に雑味が一切ない上、実に素直な味のカエシを使っているようで、まるで無化調のような清純な旨みと、奥行きのあるコクが、口腔をジワジワと満たしていきます。 麺は中太ストレートで、断面はやや平打ち。口あたりはプリッとしていますが、食感はソフトでノド越しスムース。ホッコリとした「明瞭」な甘みがあって、スープの「真っ直ぐ」な風味によく合います。具材は、チャーシュー、メンマ、モヤシに青菜・海苔、ネギは刻みと揚げたものの2種が添えられています。特筆は、このアツアツ・プリプリのチャーシューで、バーナーの音がしなかったところを見ると直火で炙っている模様。カジるとジュワッと肉汁があふれ出て、豊潤な旨みがたまりません。さらに揚げネギですが、スープが「真っ直ぐ」なだけに、その香ばしさがクッキリ明快に引き立ちます。 ちなみに「炙り焼豚寿司」のシャリは酢飯ではありませんが、これで正解。スープに浸し、レンゲでチョイと押さえてジックリとスープを吸わせ、ハフハフといただけば……ハッキリ言いましょう、コイツは「天上の味」です(ただし採点外)。 ―――豚骨なので「クリア」とは言いませんが、素直な声質で伸びやかに歌う、リズミカルなライトポップを聞いているような「快感」……「吉田美和のような」と言ったら、大げさかな。しかも、小細工一切なしで、「真っ直ぐ」に理想の味を目指す姿勢は実に「爽やか」、大きな「可能性」を感じさせます。月曜12時前にして、この細い路地に出現する店外待ちが、この店の将来を示唆しているようです。
高田馬場駅から東京富士大学へ向かって連なる商店街、その中ほどから西に折れる細い路地に店はあります。黄土色の洒落た壁に、葵紋を染め抜いた純白の暖簾と、なかなか粋な店構え。この路地は意外に通行人が多く、11時半前には先客1名でしたが、アッという間に満員に。注文は、筆頭メニューの「豚骨らーめん」(650円)に、名物「炙り焼豚寿司」(2貫150円)をつけて。
チャーシューを炙る香りがたち込め、大型の圧力鍋がシュンシュンと蒸気を吹き上げる厨房は、店員さん2名で切り盛り。製法は良く見えませんでしたが、大型のお玉から注ぐ真っ白い豚骨と、平笊で骨片を取り除きながら手鍋で注ぐ白いスープの、「二段仕込み」のようにも見えました。丼は、約6分で到着。
では、スープを一口……うん、なんかこう「真っ直ぐ」な味。圧力鍋使用のせいか、豚骨臭はほとんどありませんが、重層的な深いコクを感じる豚骨。舌触りも単にトロリとしたものではなく、なんというか……大げさに言えば、「ビロード布で舌を撫でる」ような、微妙な抵抗感とスムースさが入り混じりながら、ミッシリ舌にまとわりつく感じ。豚骨に雑味が一切ない上、実に素直な味のカエシを使っているようで、まるで無化調のような清純な旨みと、奥行きのあるコクが、口腔をジワジワと満たしていきます。
麺は中太ストレートで、断面はやや平打ち。口あたりはプリッとしていますが、食感はソフトでノド越しスムース。ホッコリとした「明瞭」な甘みがあって、スープの「真っ直ぐ」な風味によく合います。具材は、チャーシュー、メンマ、モヤシに青菜・海苔、ネギは刻みと揚げたものの2種が添えられています。特筆は、このアツアツ・プリプリのチャーシューで、バーナーの音がしなかったところを見ると直火で炙っている模様。カジるとジュワッと肉汁があふれ出て、豊潤な旨みがたまりません。さらに揚げネギですが、スープが「真っ直ぐ」なだけに、その香ばしさがクッキリ明快に引き立ちます。
ちなみに「炙り焼豚寿司」のシャリは酢飯ではありませんが、これで正解。スープに浸し、レンゲでチョイと押さえてジックリとスープを吸わせ、ハフハフといただけば……ハッキリ言いましょう、コイツは「天上の味」です(ただし採点外)。
―――豚骨なので「クリア」とは言いませんが、素直な声質で伸びやかに歌う、リズミカルなライトポップを聞いているような「快感」……「吉田美和のような」と言ったら、大げさかな。しかも、小細工一切なしで、「真っ直ぐ」に理想の味を目指す姿勢は実に「爽やか」、大きな「可能性」を感じさせます。月曜12時前にして、この細い路地に出現する店外待ちが、この店の将来を示唆しているようです。