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1/16(水)、遅めの昼食を兼ねて目白・馬場方面に散歩、途中ゼットン(10人以上行列)〜べんてん(6人行列)をスルー、行列のなかった渡なべへ。

渡辺樹庵氏直営のフラグシップ店だけあって凝った内外装が印象的。ただ、せっかくバロック調のBGMまで流して空間演出しているのに、若い店員さん同士の無駄なおしゃべりが多くて、弛緩した空気が厨房に漂っているのはどうなんでしょう?一杯入魂とまでは言いませんが、雇われ店長とバイト君がマニュアル作業でおざなりに作ったラーメンという印象を持たれるとしたら、800円〜1200円のプレミアム価格を設定するこのお店にとって結構マイナスなのではと思うのですが...

そんな訳で、カウンターで待つ10分ほどの間に「この分だとあまり美味しくないかも」と期待度が下降気味だったのですが、手渡された小石原焼の器に込められた味わいは良い意味で予想を裏切るものでした。

まずはスープ。鰹節の華やかな風味とトロッとした豚骨の舌に纏わり付くような甘美なコク。ダシの良さを遮ることなく味の中核を支える醤油ダレの柔らかさと濃さ。そして後味に広がる燻した魚介特有の香ばしい苦味。これらが渾然一体となって重層的な旨みを訴えかけてきます。
今や魚介系豚骨スープに珍しさはありませんが、これほどまでに一体感と旨さの説得力を持った豚骨魚介はあまり記憶になく、「究極の豚骨魚介」は言いすぎだとしても「豚骨魚介のひとつの完成型」とは言えそうな気がします。

麺は中太ストレート。低加水でスープの吸い上げ重視ですが、食べ始めの少し粉っぽくてプチッと切れる感触もこれはこれで悪くないなと思いました。

具のチャーシューは普通。ネギは魚介風味を損ねずに脂のくどさを抑える適度な効き具合。味玉は黄身が完全ゼリー化して美しさを感じるほどですが、あくまでも上品な味付けは漬け汁の濃度と時間にこだわった賜物でしょう。そして分厚い板のようなメンマ。食べづらいという批判も多いようですが、見た目とは裏腹にタケノコの味がしっかり残った味付けで噛むとサックリ千切れる柔らかさが私は気に入りました。何より、こういう一工夫を加える姿勢を評価したい気持ちもあります。

採点は、魚介系豚骨スープの完成度の高さと具材に施された仕事の密度を評価して90点としました。900円は高いと思いますし、素材や手間では説明の付かない渡辺氏プロデュースの暖簾代(或いは高級ラーメン店としての意図的な価格設定)が含まれているのだろうと推測しますが、今から5年以上前の開店時に弱冠26歳の青年がこの味を設計して世に問うたことを思うと、1杯100〜200円の暖簾代を認めても良いかなと考えた次第です。

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