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「支那そば ¥850+味玉 ¥100」@支那そば しんばの写真平日 晴天 13:30 待ちなし 先客3名 後客1名

本日も先週に引き続き〝支那そば〟巡りをしようとRDBと向き合う。前回の行徳編では残念な結果となってしまったが、支那そばの言葉の持つ意味は深く考えられたつもりで良かった。さらに思いを深くする為に検索を繰り返す。

昨夜の夜更かしが怠惰な生活を招いてしまい、目が覚めれば昼を大幅に過ぎていた。若干の酒の残る年老いた肉体にはうってつけの支那そばだ。世の中のラーメンがすべてガッツリ濃厚系だったら私は何をしてたでしょうか。と急にテレサテンのフレーズが浮かんできた。

都内を中心に検索すると支那そばを屋号に掲げる未訪問店のこちらがヒットした。今から出発しても昼の部には余裕で間に合いそうだ。簡単に支度をして家を出た。一度の乗り換えで最寄りの門前仲町駅に着いた。そこから富岡八幡宮を目指して歩くと通り沿いに大きなこちらの看板を見つけた。

平日のピークも過ぎ空いている店内に入り券売機とにらめっこする。こちらもワンタン推しであるが起き抜けの身体に無理をさせるのは酷なので基本の醤油味にとどめる。つい好物の味玉は追加してしまった。

店内にいわゆる対面式のカウンターはなく対壁式カウンターとテーブル席が広く設けられている蕎麦屋のような雰囲気。このスペースをツーオペで仕切っているが構造上ホール業務が必要なので導線がつらそうだ。

対壁式のカウンターに座りその時を待つ。清潔感のある店内のせいか女性客が目立つ。着席して5分で我が杯が到着した。大胆に桔梗の柄が描かれた高台丼の中の姿は門前町という土地柄か濃い醤油の色が印象的なお江戸スタイル。

まずは葡萄茶色のスープをひとくち。色調から醤油をダイレクトに感じるかと思ったが先行してきたのは鰹節にも似たあご節の旨味と予想外の感覚だった。鰹節よりもアタックの強さがアゴ節の特色だろうか。その後からはすぐに醤油が追いかけて来るが香りだけが立って塩分はさして強くない。スープの根底には動物系の出汁も潜んではいるが魚介のアゴ節が旨味の主導権を握り、醤油ダレは香りの全般を担っている。言い返せば動物系のコクや深みを感じない単調であっさりしたスープだ。

麺は全粒粉に見える中細ストレート麺で細身ながら奥歯を跳ね返す食べ応えのある力強い麺だ。さすがは内麦の全粒粉ならではの香りがあり噛み潰すごとに甘みを供給してくれる従順さが快い。

具材の低温調理の鷄ムネチャーシューは小ぶりで食感を楽しむ事が出来ず、マリネ液も浸透しておらず印象には残らない。豚バラ焼豚は八角だろうか独特の香辛料が鼻に残り異質に思えアクセントとしては強烈過ぎた。

追加した味玉は見た目の色調と同じくしっかりと醤油系の漬けだれが白身から浸み過ぎてかなり塩っぱい。黄身も熟成というよりは身が締まって旨味とコクは発揮していない。

極太支那竹も縦の繊維が固く噛んでも噛み切れず筋ばかりが口に残る。噛んでるうちに味が薄れて不快感だけが濃くなっていく。

薬味は白ねぎの笹切りと青ネギの小口切りを合わせる一仕事が光る。見た目も良いがお互いの特徴を活かす切り方には恐れ入った。もはや姿は見えなくなった焦がしネギも香りと苦味を与えているのは確認できる。

中盤から麺に戻ったが鰹節と醤油の一辺倒なスープに飽きが出始めた。もう少し深みを感じたくなって味覚調査してみても要素が見当たらない。それは鰹節と醤油の強すぎる香りのせいかも知れない。本来は感じるはずの深みが派手な両者に阻まれて出番を無くしているのかも。微かでも感じ取れない私の舌が問題なのは棚に上げておこう。

スープは残してしまったが非天然由来の舌の痺れは最後まで感じず平和な最後を迎えた。もちろん塩分過多による喉の渇きも無いので見た目の印象と違って不思議だった。

今回の支那そば巡りも大満足とはいかなかったが〝支那そば〟を店名で名乗ることで自身に課すハードルを高めているという事には今回で気付いた。奇をてらったり小手先の変化では逃げられない十字架を背負って生きる重みを感じずにはいられない一杯でした。

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