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「醤油ラーメンなんて、しょせん昔のものだ」と馬鹿にしてた。
そんな私を感動させた一杯。

なんでそんなに感動したか分からない。
だって、それは昔ながらの、東京の醤油ラーメンだったから。
自分の好きな博多豚骨ラーメンとは、まるでかけ離れたものだったから。

でも、不思議と美味しかった。
理由なんて分からないけど、とにかく美味しかった。


特に熟練の腕に感動した。
スープを器に注ぐ時にも、それは感じられる。
ただ単に、スープを釜からすくって、入れるわけではないのだ。
釜の表面には油分が浮いているから、まずはそれをお玉で除き、奥にしずむスープを汲み出すのだ。
そしてそのあとに、表面の油のみを梳くって、器に注ぐ。
当たり前のようにこなすその妙技に、目を吸い付けられる。

そして、いまどき珍しい「網」を使って、麺をゆでて引き上げる。
釜の中には何人前もの麺が入っている。
なのに、等分量になるよう引き上げ、湯きりをしていく姿には感動すら覚える。
しっかりと水分を切ったあとに、麺は器に注ぎ込まれる。
そしてチャーシュー等を乗せたあとに完成する。


自分の眼前に運び込まれると、その美しさに感動した。
華やかな色などどこにもない。ただ薄茶色のスープと小麦色の麺があるばかりなのに。
若葉に残る水滴のような、スープに浮かぶ油分と、均質に広がる麺がとにかく美しい。
その美しさが何を意味するかは、一口麺を食べると分かる。


そう、全てが準備されていたのだ。そう悟る。
レンゲを使う必要がほとんど無いほどに、麺がスープに絡み合う。
通常は麺がダマになってしまうことが多いが、ほぐす必要なんてほとんど無い。
そのまま食べれば、本当の美味しさを感じることが出来るのだ。
それがどれほど稀で、素晴らしいことなのか。


行列が出来るなどという報道や、珍しい食材を使っていることや、お洒落さや流行とは関係なく、
とにかく本当に満足出来る、本当に美味しいラーメンを食べたいという方に、是非お勧めしたい。

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